桜の季節も終わり、つつじや藤の花が見ごろを迎えるのが5月。
6月は梅雨もあり、お出かけには今一つ気乗りがしない方も多いでしょう。
6月はアジサイの季節です。こもりがちになる梅雨の晴れ間を狙って近所のアジサイ名所におでかけしてみませんか。
川崎市多摩区生田緑地に近い妙楽寺についてご紹介しましょう。
川崎市多摩区のアジサイ名所妙楽寺
川崎市多摩区にある妙楽寺は天台宗の寺院です。山号は長尾山であじさい寺と呼ばれています。
妙楽寺という名前を持ちながらも、長尾寺・威光寺とも呼ばれるこのお寺は、源氏累代の祈祷所でもあったといわれています。
多摩川を眼下に見下ろす長尾丘陵の一角にある妙楽寺は、中世初期には既に存在していたようです。
歴史あるお寺の風情を見るだけでも癒される気分になると思いますが、アジサイの季節は見事な花々に囲まれ一層味わい深い趣を感じることができるでしょう。
トピック:
アジサイ寺妙楽寺はJR南武線宿川原の駅から徒歩で20分程度のところにあります。
近くには生田緑地もあり、緑豊かな丘陵地帯の一角に妙楽寺はあります。
最寄り駅からの徒歩の他に、バスを利用することもできますがお散歩気分で出かけるなら徒歩で行くのも楽しいものです。
近隣は多摩川梨の産地でもあることから豊かな田園風駅を残している場所でもあります。
二ヶ領用水沿いに歩いていくと川崎市緑化センターなどもあり、緑の多さに癒されてのお散歩を楽しむことができますよ。
かつての丘陵は今は住宅街として開発されていますが落ちついた街の雰囲気はお散歩コースとしては良いものだと思います。
妙楽寺はとにかくアジサイがいっぱい。
アジサイは中低木に分類されるものでもあり、普段見慣れているものは人の背丈よりも幾分低めのイメージがありますが、こちらの薬師堂裏手のあじさいは大人の背丈程の大きなものがたくさんあり、見ごたえがあります。
色彩も様々で青いものや紫・ピンクに白と色とりどりのアジサイを堪能することができますよ。
アジサイの種類:
・ガクアジサイ
→日本原産の花で、一般的なアジサイの様に毬の様に丸くはありません。 花序の周辺だけに装飾花があり、上品なイメージのあるアジサイです。
※)ガクアジサイにも多種あり、八重咲のガクアジサイなど様々な品種改良がなされています。
・ハイドランジア
→セイジョウアジサイは日本原産のガクアジサイを改良して作られたもので手毬のような形に花をつける一般的なアジサイですね。
アジサイのあれこれ:
アジサイは日本では6月の花として梅雨時に咲いている花のイメージが定着していると思います。
アジサイの花言葉として一般的なのが「移り気」という言葉ですが、この花言葉はアジサイの性質によるものでもあります。
アジサイは土壌の性質や咲いてからの日数により色に変化が起こります。
アジサイの花の持つアントシアニンという色素は、アルミニウムを加えると青に変化します。
土壌が酸性の場合、アルミニウムは溶けて吸収されやすくなり、アジサイは青みの強い花をつけます。
逆にアルカリ性の場合は、赤身の強い花をつけることになります。
こうした色の変化から、「気が変わりやすい」→「移り気」といった花言葉になっていったのですね。
アジサイの美しさに見惚れるだけで十分な気もしますが、こうしたアジサイの色にまつわるあれこれを調べてみるのもお散歩ならではのたのしみかたかもしれませんね。
川崎市多摩区のアジサイ名所妙楽寺へのアクセス
アジサイ寺妙楽寺へのアクセス
住所: 〒214-0023 神奈川県川崎市多摩区長尾3丁目9−3
山号: 長尾山
電話: 044-922-3653
電車の場合
JR南武線宿川原より徒歩約25分
JR南武線登戸駅→川崎市バス「長尾」下車後徒歩約10分
JR南武線溝口駅→川崎市バス「長尾」下車後徒歩約10分
小田急小田原線向ヶ丘遊園駅→東急バス「長尾橋」下車後徒歩約15分
東急田園都市線梶が谷駅→東急バス「長尾橋」下車後徒歩約15分
川崎市多摩区のアジサイ名所妙楽寺あじさいまつり日程
おまつり開催日程:毎年6月第3日曜日
場所:妙楽寺境内
内容:
妙楽寺の境内にある28種1000株のアジサイを鑑賞することのできるおまつりとなっています。
アジサイの見ごろは梅雨にはいった6月中旬。
おまつりでは「野だて席」なども設けられており、花を見た後は野だて席で一服といった休憩を兼ねたお花見席は大人気です。